「どうして絵を、家に飾るのか?」
エクリュ・ギャラリーにて前回、開催していた“Dancing in the wasteland”(絵画展)にて、一番ご評価をいただいた Sphinx “I have a question.”など、我が家(遊び心の家)にて飾らせていただきました。
実は、絵画展中にオーナー様(お施主様)にいただいたご質問があり、ずっと、そのお返事がオーナー様の疑問の払拭に足りていなかったのでは?と気になっている事があります。
そのご質問とは、「どうして(Sphinx “I have a question.”)絵を、家に飾るのか?」との事でした。
その事もあり、友高さんに絵をお借りして、我が家にSphinx “I have a question.”などを飾らせていただきました。
「絵画」は壁紙や床材など「素材」や「色彩」より、明らかに空間に対して大きな影響力で空気(雰囲気)をつくります。
また、容易にかけ替えが出来、その空気を変化させる事が出来ます。
明らかに大きな影響力があるのは、作家さんがその作品に向き合っていた想いや思考、時間や労力などエネルギーがはるかに大きい為です。
例えば、建築で、空間の落ち着きや品格など、重みを設けたい場合。
(遊び心の家もそうですが)天井など上の方に濃い色を使用したり、重たい素材を使用すれば、空間に重みを感じさせる事が出来ます。
それを絵画でする場合は、暗い色調の絵を選択したり、描いているモチーフが石や金属など重い絵画を選択する事は容易に想像出来ると思いますが、それだけの方法では無く、例えば、絵画の表現方法がキュビスムやフォーヴィスム、ピュリスムなど、様式や時代背景などを引用する事で知的な品格を空間に与える事が出来、重みを表現出来るのかも知れません。
最近流行っているのか?絵画展が各地でされているシュールレアリスム。
例えば、ダリの絵だったりすると、気持ちが重くなる絵もあるかも知れません(笑)
絵を家に飾る理由は、人それぞれでしょう。
自分たち家族が健やかで明るい暮らしを望んで、重くなく明るい表現の絵画を壁にかけられる方もおられれば、来客者へのおもてなしの気持ちを絵画に込められる方もおられるでしょう。
また、名刺や名札のように、ご自身たちをプレゼンテーションする意味の絵画を選択される方もおられれば、スローガンやパーパス的な意味合いを込めて絵を選択される方もおられるかも知れません。
そもそも気に入ったからとの理由が、最もしっくりくる理由でしょう。
工務店である弊社が、ギャラリーを有している理由は、オーナー様(お施主様)を中心として弊社に関わっていただける方々の暮らしが、良い状況をキープされ、更に高まって行く事が目的です。
機能する家(建物)の中に、暮らしを高める絵画や調度品、工芸品が加わる事で、上記を可能にすると考えたから、ギャラリーを有しています。
オーナー様の暮らしや想い、思考など(ソフト)が変化を続ける中、家(ハード)は、そう簡単に形状などを変える事は困難です。
しかし、絵画や調度品、工芸品は、建物に比べれば、変化に対応しやすいです。
ギャラリーをご利用いただき、変化に対応する事で良い状況をキープしていただき、更に高まっていただけると、本当に嬉しく思います。
「どうして(Sphinx “I have a question.”)絵を、家に飾るのか?」
今日のブログが、オーナー様の疑問を払拭出来たのか?それは分かりませんが、弊社が思う壁に絵を飾る意味は、暮らしが良い状況をキープされ、更に高まって行く事を望んでの事です。