プランニングは、インテリア(家具)から。【帰自の家】
帰自の家 子供部屋──好きな色と快適性を両立する工夫

こちらは、帰自の家にある子供部屋です。
落ち着きあるモスグリーンが印象的で、少し大人びた雰囲気に仕上がっています。
好きな色を活かす「貼り分け」提案
この部屋の主であるお子様は、モスグリーンが大好きとのこと。
当初は、お部屋全体をその色にしたいというご希望がありました。
しかし、部屋全体を濃い色で包んでしまうと、どうしても空間が暗くなってしまいます。
そこで私たちは、好きな色を活かしながらも明るさを保てる「貼り分け」をご提案しました。
結果、メリハリのある印象的な空間に。

モスグリーンは、ベッド側の壁に限定。
好きな色に包まれて眠る心地よさを実現しつつ、部屋全体の明るさも損なわないよう配慮しました。
照明配置にも“まぶしさ”を防ぐ工夫

照明にも配慮しています。
ダウンライトは天井の中央ではなく、片側に寄せて設置。
これは、就寝時に寝転がったとき、光が直接目に入らないようにするための工夫です。
まぶしさ、いわゆるグレアを避ける照明計画です。
このように、家具配置を想定したインテリア設計は、プランニング段階から進めています。
使いやすさを支える「見えない配慮」

枕元には、モバイル機器の充電ができるコンセントも。
矢印で示した位置に、しっかり設置されています。
こうした見えにくい部分の配慮こそが、日々の快適性を支えるのです。
色の使い方、照明の配置、コンセントの位置──
帰自の家 子供部屋は、暮らしのリアルを反映したデザインとなっています。
見た目の美しさだけでなく、暮らす人が「快適」と感じられる。
その理由は、細部に宿る“気配り”なのかもしれません。