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絵画を飾る暮らしがもたらすモノ。

我が家(遊び心の家)には、絵画や彫刻など美術品や、花器や香炉など工芸品が飾られています。

豊かな暮らしが継続されるには、機能する住まいと暮らしを楽しむモチベーションが必要で、価値観を落とし込んだ空間と潤いのある時間の中で、豊かな暮らしが生まれるのだと考えているからです。

「絵画などは、(理解するのが)難しい」と良く耳にします。

実は(ギャラリー・オーナーである)僕にも、解読など困難極まり無い事で、そもそも理解など、ほとんどは願望に基づくモノらしいです。

ただ、絵画など芸術が、とっつき難いとは僕は思いません。
むしろ、絵画などと向き合う事は、とても楽しい時間です。

その理由を共感していただけるかも知れない、こんな事がありました。
それは先日までエクリュ・ギャラリーで開催していた絵画展“dancing in the wasteland”のレセプションでの会話中の事です。

ある作家さんがお客様で来られてて、その方が「人柄では無く、絵画から全てを感じ取っていただける様に、作家としてはしなければならないのだけど・・・」と仰いました。

確かに、絵画を感じ取るのは、人柄などを感じ取る事にとても似ていると感じます。

絵画には、その人が当然出ていますし、むしろ「絵画」≒「作家」だと思います。
だから、たとえその絵画についての話でなくとも、作家さんと色んな話をして作家さんのひととなりが感じられる様になった瞬間、絵画が観えて来る様に感じたりもします。

絵画などに触れる時間が、豊かなのは、自分とは違った視点や考え方、物事の捉え方をされている方との会話が刺激的で豊かな時間である事と同じだからです。

豊かさとは?
古代ギリシャの哲学者、エピクテトスの言葉に
「豊かさとは、多くの富を所有することにあるのではなく、少ない欲求を持つことにある。」
とあります。

自分と違った目線や考え方、価値観と出会い、刺激される事で、知的欲求を満たす感覚も豊かさなのかも知れません。

冒頭にお話した我が家に美術品などが飾られている理由。

豊かな暮らしが継続されるには、「機能する住まい」と「暮らしを楽しむモチベーション」が必要で、「価値観を落とし込んだ空間」と「潤いのある時間」の中で、豊かな暮らしが生まれる。

この考え方が、弊社の住まいづくりのアプローチと、弊社がギャラリーを有する理由につながります。

それら2つの事から得られる最終的な目的は、住む方らしい理想の暮らしを継続する事にあります。