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ファサードからも感じられる

当初は親世帯のお父様と打合せをしていました。
お父様は有名な照明デザイナーで、今回のお家の設計コンセプトは「楽しい!」でした。

お父様と初めてお会いしたのは2002年。
以前勤めていた会社で建てた、建売を見に来られました。
そして暗くなってもずーっと建物の前に立って、こぼれる明りを眺めておられたのが印象に残っています。

当時、まさか照明のプロだとは知らず、お父様に一生懸命「色温度の話」や「照度と明るさの感覚の話」をしました。
まさに釈迦に説法。。。

その後も、プロジェクトがあるたびに建物を見に来てくださり、暗くなってからずっとファサードを見つめられていました。

包容の家にお父様がお施主様ご家族を連れて来て下さいました。
お子さん達がお家を建てることになったからとのことで見に来ていただきました。

その日からお父様と打合せが始まりました。
お施主様は仕事がお忙しく、またお家に関しての知識は当然お父様が豊富だと言うこともあり、当初はお父様と打合せをすることになりました。

設計コンセプトは、冒頭にいいました「楽しい!」でした。

中でもファサードに関してはこだわりがあり、たくさんお話を重ねました。
アイデンティティや技術的にも考慮を深め、楽しく感じられる仕掛けを2人で考えました。
「それって楽しいか?:笑」
お父様の口癖のように打合せ中、何度も仰ってました。

しかし、お父様が打合せ内容をご自宅に持って帰られ、ご家族で打合せされると、中々2人で決めたことがご家族に受け入れられられないことが多く、次第に打合せに来られるのがご主人に代わっていきました。
最後にはご主人と打合せをすることになりました。

今から思うと、お父様の「それって楽しいか?」というセリフが、「娘がいいって言うか?」に替わっていきました。
その頃からお家の設計コンセプトは「子供達がはしゃぎ回れる家」に替わっていきました。

スケッチからは大きくイメージを変えたファサード。
お子さんは3人の女の子と1人の男の子の4人。
女の子が多いので、外からの目線などに配慮したファサードになりました。

ファサードからもお子さんへの想いが感じられますね!