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個人の価値観や特性を活かすエクリュが、共同住宅の設計をするメリットとは? Vol.01 ファサード

「個人の価値観や特性を活かすエクリュが、共同住宅の設計をするメリットとは?」
をテーマに「イロデコの家」の設計コンセプトなどを話し合います。
では、Vol.01 ファサード です。

「個人の価値観や特性を活かすエクリュが、共同住宅の設計をするメリットとは?」
           横山哲明(エクリュ設計士)×高橋邦枝(エクリュ設計士)

横山 今日は第一回目ということで、今まで「個人」に着目して住まいづくりを行ってきたエクリュが、不特定多数の方が利用される可能性のある「借家」を手掛けるに当たり、どんな化学変化を試みたのかを聞きたい。

高橋 エクリュのオーナー様方(エクリュでお住まいを建てられた方々)は、どなたも「住」に関して、真剣というか・・・拘られているというか・・・。 とても暮らしを楽しむための工夫をされてるでしょ。 どなたも楽しまれているというか・・・。
暮らしが豊かになるって工夫が、様々ではあるけど(今までエクリュが建てたお住まいの)設計に盛り込まれてます。
そこが「イロデコの家」にもかなり活かされていると思います。

横山 なるほど。 確かにエクリュのオーナー様は、皆さんご自分たちがどうすれば楽しく過ごせるのかを、よく検討され、よく自覚されてお住まいづくりを進められてるね。 じゃあ、「イロデコの家」に関してだけど、具体的にどんな風にその「楽しい」を演出しているのかを教えてくれる?

高橋 収納はちょっと考えたかな?

横山 収納? それって機能面であって、「楽しい」ってことに直接関係する?(笑)

高橋 使い勝手がいいとか、かたづけやすいは、LDKとかの空間を豊かにするのに必要なことだし、今回はそれだけじゃなく「魅せる収納」も結構検討しました。

横山 なるほど。 「魅せる収納」ね! でも、もっと大きなところから話そうよ!(笑)

高橋 わかった(笑) じゃあ、ファサードがかなり考えたかな。

横山 そかそか! 確かにエクリュのオーナー様、みなさん、ファサードにはこだわられるもんね!

高橋 ファサードからくる「楽しい!」をつくるのに、先ず「色」を何パターンも考えました。

横山 色鉛筆でたくさん色、塗ったね(笑)。 名前の由来ともなった「イロ」は確かに「イロデコの家」を語る上で、重要なファクターだね。

高橋 そうそう。 あと「デコ」の部分も。 最初はコルビジェのロンシャンの礼拝堂やリートフェルトのシュレーダー邸を参考にしました。

横山 ロンシャンの礼拝堂は「凸デコ」じゃなく「凹ボコ」だけどね(笑)。

高橋 そうそう。 色の使い方、モンドリアン的な感じを最初は考えてました。 イームズのケース・スタディ・ハウスとかね。

横山 なるほど。 本物志向やね(笑)。

高橋 最初は(笑)。 でもこそから、もっと楽しいポップな感じになるように考えていきました。

横山 ファサードから感じられる楽しさが、生活の豊かさにつながればいいと考えて設計したんですね! 解りました。 じゃあ次回は間取りなどインテリアの話をしましょう。

(2013年6月22日 エクリュ・オフィスにて)