見せない窓台、見えない努力
「素晴らしい! これ誰がつくったの?!」
会社の棚に置いてあるのを見つけての第一声がそうでした。
左写真は穏景の家の窓台です。
もちろんオーダー品です。
穏景の家の窓台は出来るだけ窓台の存在を確認できないように工夫を検討しました。
そこで、どこまで窓台の厚みを無くすことができるかを大工さんを検討していました。
写真は大工さんがつくってくれた試作品です。
これならほとんど厚みを感じない。
窓台の存在を見せないようにするには、大変な手間と技術と発想と努力が必要です。
気付かれないことに頑張るのは、本当は結構大変なことだと思います。
でも、その努力は確実に感じられる人には感じられる結果として空間を構成する要素となり得ます。
ただ、そのひとつひとつはの存在は、気付かれるほど大きなものでは無く、むしろ気付かれない方が成功と言え・・・。
大きな手間などが必要にもかかわらず、気付かれないような些細な積み重ねが、空間全体に感じ取れる雰囲気として完成されていきます。
喩えると、オーケストラのひとつひとつの楽器が、こういった窓台のようなもの。
オーケストラの演奏が空間です。
誰かがチームワークを乱すほど出過ぎると、オーケストラ(空間)は台無しになってしまうので、ひとりひとりの演奏(要素)は目立たず、でも絶妙な仕事が要求されます。
穏景の家の窓台は絶妙なひとつの要素になってくれることでしょう。