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付加価値をプラスする

私事ですが・・・
今も未だ本調子ではないのですが・・・
先日、本当に久しぶりに風邪をひいてしまい、2日間寝込んでしまいました・・・
無理がきかない年齢になりました。。。

さて、越前ガニも解禁となり、福井の海の幸に舌鼓を打てる楽しみな時期が到来しています。
しかし、昨年というか、2月の福井豪雪では本当に大変な思いをしましたね。。

「乗算の家」のお施主様も、とても大変な思いをされて、玄関庇のリフォームのご要望をいただきました。
しかし、ファサード(外観)イメージを当初から大きく変えたくは無いというのが第一声でした。
とても気に入っていただいてて、本当に嬉しいです。

当初は建物の立体感を強調する為、外壁面を分断させない様に庇の存在感を抑えています。
青いラインの様な庇になっていました。

今回の豪雪でも耐えたこのシャープな庇。
しかし、風の無い雨などはこの庇でしのげても、雨天などで風が吹いていると庇の役割は半減してしまうデメリットがありました。
「乗算の家」の北側には、田んぼが広がり風が良く通るので、巻き込んで吹く風が庇の役割を半減させていました。

今回のご要望では、「表札のデザインも検討してほしい」とも仰ってました。

ケヤキの高価な表札を使用されてましたが、建物全体のイメージと一致し難いのが悩みでした。
そこで今回、思い切って表札のデザインのご依頼もいただきました。

ファサードのイメージを変えないで、風雨から逃れるのはとても困難です。
華奢(きゃしゃ)なディテールに出来るのは、風の影響を受け難い様に検討されているからで、風を止めるとなると風圧に耐えうる構造を件とする必要があります。

そこでファサードのイメージに、新たな付加価値を加える事で、多少当初の狙いが抑えられても必要な要素となり得る事を考えました。
「庇+表札」を新設するご提案をしました。

元々、お施主様こだわりのブラケット照明が付いていた壁面は、ガラス面全体が光る照明器具に変更。
また、そのガラス面は表札の役割もあり、文字を入れます。

そして、ご要望だった風雨にも耐えられる壁や庇を持った玄関を実現しました。

雪が降る前に間に合って良かったです・・・。
オーナー様におかれましては、本当に色々とご協力いただきありがとうございました!

今年の雪は、どうなんでしょうねぇ~。
また降るのかな?
どうぞ、お手柔らかに・・・。