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線を減らす。

(仮称)大溝の家の階段は、何度も打合せをし、何度も見積りを取り直し、また検討を重ねました。

当初に考えていた階段は、コストもかかり、WANTS(ご希望)ではあったもののNEEDS(ご要望)では無く、イメージをキープしながらいかにコストを抑えることが出来るかを検討しました。

コストを抑え、美しい階段をつくる方法のひとつは、「線を減らす」ということでした。

形状や構造上の考え方が複雑になると、どうしてもコストがかかります。
しかし、単純な考え方にしたり、線の本数を減らしたシンプルな形状にすることで、かなり減額が可能となりました。

当初、キャンチレバー(片持ち梁)の階段を考えていましたが、両端で力を支持することで構造的な考え方を単純化。
ササラの形状を弓形にし、シンプルなラインを形成することで、またコストが落ち、かつ美しさも手に入れました。

(仮称)大溝の家の階段。
仕上りがとても楽しみです。