ポプラの枝
「趣適の家」内覧会開催中──ポプラの枝を嗅ぎ分けられる住まいとは

小さな違いに気づけるか
先日、長女に「ポプラの枝が嗅ぎ分けられる人になりな」と伝えました。

ある日、いつも伺うフレンチのお店で、妻の実家の家族と食事をしました。
その日は、新人スタッフの方がホールにおられ、料理を配膳される際、全員同じ料理にも関わらず、ベテランスタッフがそっと妻と義母のお皿を入れ替えました。
後にシェフに尋ねたところ、「奥様のお皿は少なめに盛り付けたものです。間違って別の方に運ばれたので、慌てて修正しました」とのこと。まさにお店の名前が表す“気配り”が行動に現れた瞬間でした。
香りすぎると、大切な香りを見失う

洗練された気配り、味、サービス──それらはすべて「ポプラの枝」です。
それに気づくには、日々の感性を研ぎ澄ます鍛錬が必要です。
香水の香りを強くしていくほどに、繊細な香りには気づけなくなります。
添加物に慣れた舌では、出汁の本当の味に気づけません。
刺激に慣れるほど、本質を見失っていく。
“君の心がわかると容易く誓える男に、なぜ女はついて行くのだろう、そして泣くのだろう”
「ケ」の暮らしを感じ取るコツ

住まいは、当たり前の日常を送る場であり、遊園地ではありません。
日常には「ハレ」と「ケ」があります。特別な日(ハレ)だけでなく、ほとんどは「ケ」、つまり日常です。
内覧会では、この「ケ」の部分が伝わりにくいのですが、そこにこそ本質があります。つまり、暮らしの中の「ポプラの枝」です。
コツは、今日の夕食をつくって、食べて、片付けるまでの動作を意識すること。
その動作を、内覧会で再現してみてください。暮らしのイメージが鮮やかに立ち上がるはずです。

「趣適の家」内覧会のご案内
オーナー様のご厚意のもと、
2024年6月15日(土)〜23日(日)まで
福井市本堂町にて、「趣適の家」内覧会を開催しています。
完全予約制です。詳細やご予約は以下のリンクよりご確認ください。