ホワイトキューブの暮らし──想支の家のミニマル空間を探訪
ホワイトキューブの暮らし──想支の家のミニマル空間を探訪
想支の家は、ホワイトキューブの暮らしを理想に設計された住まいです。まるで美術館やギャラリーのような空間を、日常に取り込んでいます。
ホワイトキューブとは?
壁や床を真っ白に仕上げ、展示物そのものの輪郭を際立たせる。
それが「ホワイトキューブ」の定義です。
しかし、実際に住むには、機能性や生活用品も必要です。
「暮らす」と「展示」の狭間
日用品や郵便物、時には不要なチラシまでが日常に紛れ込みます。
だから、ホワイトキューブの暮らしを「イメージ通り」維持するのは、とても難しいのです。
暮らしを整える仕掛け
そこで設けられたのが、壁面収納。
リビングで使うものをすっきりと隠し、空間のミニマルさを保ちます。
さらに、中庭とも視線がつながる納まりです。
非日常を感じるディテール
ファサードはギャラリーのような外観。ルーフテラスの軒は極力薄く仕上げました。
また夜は、勾配のある軒天が灯りを反射させ、街に柔らかな光を届けます。
細部にこだわる
土台水切りも一般的な住宅とは異なる形状を採用し、
「神は細部に宿る」と言われる精神を反映しています。
また、ルーフテラスにはタイマー式の照明設備を組み込みました。
素材選びの重要さ
高価なフロストガラスを採用したのも、
細部にまで気を配り、「ホワイトキューブの暮らし」の質感を高めるためです。
植栽デザインにも配慮し、砂利は海を思わせる青みを、植栽は島を思わせる配置で構成。
「想支の家」は、暮らしと非日常をバランスよく保つミニマルな住まいです。