「こんにちは!」=「デザイン」?
デザイン住宅ってどんな住宅をイメージしますか?
シャープなイメージでカッコイイ住宅でしょうか?
それともアバンギャルドな住宅をイメージされるのでしょうか?
「見た目を整える」
もしかして、「見た目を整える事」が「デザイン」だと思っていませんか?
「見た目を整える事」は、「挨拶」に似ています。
「こんにちは」と言う事は、そんなに難しい事ではありません。
でも、相手を気持ち良く感じさせる「こんにちは」や、どんな想いを「こんにちは」に乗せるのか?など、想いや考えを実現させる「こんにちは」を言えるか?となると難しい場合も出て来ます。
見た目を整えた事をデザインと呼ぶのは、Siriなどが単に「こんにちは」と発音したに過ぎません。
つまり誰にでも出来る事。
しかし、その様な容易な事をデザインと呼んでいる事例を目にする機会が少なくは無く、残念な思いがします。
「挨拶」は大切です。
想いや願いなど、深い感情が存在していなくても「挨拶」は必要です。
それと似て、見た目を整えるだけの行為(デザイン?)も悪い事とは思いません。
でも、エクリュでは、見た目を整えるだけの行為は、デザインとは呼びません。
見た目を整える事は、挨拶同様、最低限必要な事と捉えて、重要なポイントは暮らしが整えられている事だと考え、それをデザインと呼んでいるからです。
意識して整えないと、全ての事は混沌としていきます(カオス)。
それが不便だと尚の事。
カオスになる事への対抗策がデザインだと思うのです。
見た目だけを整えただけでは、出来た時は整っていても、暮らしていくに従って見る影を失うって事は、そんなに珍しくありません。
何故なら、整っている事を持続可能な状況にする事(デザイン)は、とても難しいからです。
カオスを許さない持続可能な状況を生み出す事(デザイン)が難しい事だと、理解しやすい例として、新しくノートを買った日の経験があります。
新しくノートを買って、初めて文字を書き込む日。
あなたはどんな事を思いましたか?
きっと「綺麗な字でちゃんと書こう!」と思われたのではないでしょうか?
結果はどうでしたか?
多くの方々が、数ページ書くといつも通りの書き込みに戻っていたのではないでしょうか?
この様に、全ての事は容易にカオスと化します。
東大生はノートが綺麗だそうです。
そのノートの特徴を分析して作られたのが、通称、東大ノートです。
コレがデザインです。
どうすれば、確実に迫るカオスを食い止められるか?
いくつかの方法があります。
しかし、最も重要なポイントは、「自分を知り受け入れる」という事です。
お施主様が「自分を知り受け入れる」
その事を一緒に探し続けるのがデザイナーの仕事とエクリュでは考えています。
何故ならエクリュが考える「デザイン」とは、見た目を整える事にとどまらず、見た目をキープする時間を出来る限り長くとどめるご提案も含まれているからです。
それはカタチを生み出す事だけでは無く、仕組みや活動でも実現を図っています。