大きな庇(アーチ型のファサード)
施主の要望として「アーチのようなファサード」「倉庫のような家」があり、結果、立体的で安定感を感じさせる大きな庇のあるファサードとなった。
その形状は図面で決めるのではなく、スケッチで雰囲気を見ながら逆にその寸法を図面に落とし込み、スケッチで得たイメージをキープしながら決定していった。
正面ファサードには、2Fウォークインクローゼットが910m/m持ち出し、しかもその上に屋根が500m/m持ち出した構造となっている。門型アーチをイメージしたファサードには東西の柱型巾が520m/m屋根厚520m/mと制限があったため、持ち出した梁背と屋根タルキ背、野地板厚を考えると、520m/mにするには梁背を下げる必要があった。雪積荷重の事も考え持ち出し梁には、集成材の登り梁を使用し、基礎からφ16m/mのボルトと15KN用オールダウン塗物で固めた。また梁間5mの箇所にも集成材を使用しさらに強固な構造とした。