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「おかげさま」

お施主様が大切にされていることのひとつが「おかげさま」という感覚だと思います。

正直、当時の自分には今の自分よりもずっとそういった感覚は薄く・・・
かなりお施主様から影響を受け、今ではとても大切に考えている考え方です。

「おかげさま」

デザインはカタチにする仕事です。
でも、デザインは何をカタチにしているのかと言うと、「想い」とか「考え方」とか、目には見えない何かをカタチにしています。
そんなことは学校でも教わり知っているつもりでしたが、まだまだ解っていなかったと感じます。

「家相」はそういった想いのひとつだと思います。
家族を大切に思う気持ちや、自分達のルーツや、神や、そんな目には映らないもの。
「おかげさま」につながる気持ち。

「つながりの家」で大切だったことは「家相」に象徴される「おかげさま」と言うことだったと思います。

仏間の位置やカタチなどに拘ったり、神奈川県の家相の先生と一緒に間取りを検討したり、工事の無事を祈って和歌山の高野山までお施主様自ら祈願に行っていただいたり、現場を毎週清めていただいたり・・・目に見えないものを大切にされるお施主様だったから、その大切な気持ちをカタチにしていく度、エクリュも気付かされることがあったと感じます。

カタチとは結果で、もちろんそれも大切なことですが、そこに込められた想いがあってのカタチでなくてはなりません。
それがデザインです。

「おかげさま」はデザインそのものの思想なのかも知れません。

おかげさま