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付加するリフォーム(リンダ・リンダ)

リビング・ダイニングと期待を高める廊下の境にあったパーテーションは、造り付けのオリジナルTVボードに替えました。

それよりも重要な変更点があります。

それはソファの(くつろいで座る)向きやテレビ(目線の向きを全くの逆方向にリフォームしました。

当たり前ですが、リビングの見え方が違います。

リフォーム前はリビングを通り越して窓の外へ目線が行きますが、リフォーム後のリビングは先ず、ソファなどリビングルームが目に入って来て、それから目線を動かし、窓の外へと2段階の目線の動きとなります。
そしてリビングに歩みを進めるとTVボード側と3段階の目線の移動が起こります。

この様に目線の動きを図り、段階(ストーリー)を設ける事で、空間の感動を増やす事が出来、そこにいる楽しさが増します。

4段階目の目線の動きは、リビングからダイニングやキッチンへ目線を動かします。

リフォーム後はシンプルに水平方向のディテールを強調して広がりを演出しています。

目線の動きもさる事ながら、今回のリフォームで最も重要なポイントは他にあります。

それは動線上の収納です。

リフォームの最大の利点は、その空間に暮らしてきたと言う事です。
つまり、何年にもわたり、空間を使用し、体感し、その痕跡を残されてきた事にあります。

オーナー様ご本人が、とてもイメージしやすいですし、弊社としてもとても沢山の正確な情報をライブ感ある状況で見せていただく事が出来ます。

帰って来たら、どんな動きをするか?
どこに何を置いて、どうしてソファに着くか?
どんな体制で携帯とテレビを観るのか?
買い物から帰って来た日は、どんな動きをするのか?
何時に何と何をするのか?

そんな事がとてもリアルなイメージとして計画されて行きます。

綿棒はきっと仕舞えないだろう。
きっと出しっぱなしになる。

そんな細かな話までさせていただき、プランに反映して行きました。

ですので、オーナー様で無いと観る事が出来ない、写真には写らない美しさがあるのです。
♪リンダ・リンダ♫
しかし、そこが最も重要なポイントです。

「大切な事は、目に見えないからね!」

「家でも、星でも、砂漠でも、それを美しくしているのは、何か目に見えないものなんだね」

星の王子様の言う通り。