花を生ける暮らし|手捻りの花器と夏の涼やかさ
花を生ける暮らし|手捻りの花器と夏の涼やかさ
「花を生けたい」──妻がそう言ったのは、昨日の夜のこと。
僕自身もちょうど、ある花器が気になっていた。福井城跡のお堀沿いにある IRIS(イーリス)さんの Instagram に投稿されていた、桑野泰成さんの作品だった。
気温は体温に迫るほどの暑さ。そういえば、春にチューリップを飾って以来、生花を買っていなかったな……と、ふと思い出す。
暑いからこそ、涼やかな花を飾りたい。そんな思いもあって、妻とふたりでIRISさんを訪れることにした。
花器と花の出会い
店内では、妻がこの季節に合う花や生け方を相談している横で、僕は桑野さんの手捻りの信楽焼に見入っていた。
自然釉の流れ、フォルムの品格、ひとつひとつ異なる表情。それらをゆっくり眺めているうちに、ひとつの器が手元に残った。
そして、IRISさんにその場で生け方をご教示いただき、器と花をそのまま我が家へ──。
こんな購入の仕方は、初めてかもしれない。
華やぐ我が家のニッチ

我が家のニッチに置かれた桑野さんの花器には、オーニソガラムとブルーベリー。
どちらも涼やかで、控えめな佇まいがこの季節によく合う。

花器は、白い肌の上に自然釉が流れる信楽焼(手捻り)。やさしい曲線と落ち着いた風合いが、空間を凛と引き締めてくれる。

季節を暮らしの中に取り込む
「花を生ける暮らし」とは、季節の変化を感じながら、自分の空間を丁寧に整えること。
今回のように、そのときの気分や気候、直感で選んだ器と花が、日々の暮らしにやさしく彩りを添えてくれる。

エアコンの効いた部屋で過ごす夏の午後。
目に入るニッチの花が、ふと心をやわらげてくれる。
そんな、ほんの少しの余白があるだけで、暮らしはぐっと豊かになるのだと思う。
もしよろしければ、IRISさんのInstagramもぜひ覗いてみてください。昨日の僕のように、心に響く何かと出逢えるかも。