がようしと紙魚/川嶋守彦展
There is no spoon(そこにスプーンは存在しない)
この言葉は、映画マトリックスの中で、特別な子供が語る「真実」です。
その印象的な場面に、僕は強く惹かれました。
「色即是空」という仏教の概念が、この映画では見事に表現されているように感じます。
ですので、マトリックスは僕にとって、特に心に残る好きな映画のひとつです。
子どもの頃から親しんだ仏教の世界
実は僕、小学生の頃から般若心経を空で唱えることができます。
なぜなら、小学生の夏休みには、松尾寺というお寺で、毎朝坐禅を組み、般若心経を唱えた後にラジオ体操をするという時間を過ごしていたからです。
そういった体験もあってか、僕は自然と仏教的な宇宙観が好きになりました。
きっと、父の影響も大きいのでしょう。
我が家には、今でも仏像が飾られています。
我が家のテーマは「心の避難所」
我が家──すなわち、遊び心の家のテーマは、静謐な場所であり、心の避難所です。
たとえば、クラシック音楽や般若心経が流れていると、自然と心が落ち着きます。
我が家では、そんな空気感が日常の一部になっており、仏像も飾られています。
さらに、我が家で最も多く飾られている絵画が、川嶋守彦さんの作品です。
川嶋守彦さんの作品がもたらす静けさ
これはあくまで僕の個人的な見立てなのですが──
川嶋守彦さんの作品には、どこか静謐な佇まいがあり、仏教的な思想すら感じさせてくれます。
だからこそ、観ていると心が静まり、落ち着いていくのだと思います。
我が家では、そんな川嶋さんの絵が、あちこちの壁にかけられています。
それぞれが空間に溶け込むように、家全体の空気を整えてくれているのです。
川嶋守彦展、開催決定!
そして──なんと!
その川嶋守彦さんが、2024年11月23日から12月8日まで、エクリュ・ギャラリーにて個展を開催してくださることになりました!
現在、週末はその準備に勤しんでいます。
毎回の作業がとても楽しく、ワクワクが募っています。
こうして個展を開催していただけることは、本当に嬉しく、心から光栄なことです。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。