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「書」は左脳?

谷川脩 書作品の展示

「書」を飾る。我が家に「易経 その2」

現在、弊社のギャラリーにて個展を開催中の谷川脩さん。その作品「易経 その2(易日錯然則吉也)」を、我が家(遊び心の家)に飾ってみました。

書を飾る様子

「書」は論理的?──右脳と左脳の話

「書」は、絵画よりも論理的な要素が強いと感じました。

たとえば、「言語脳」という言葉があるように、文字や言葉は左脳が司ると思われがちです。しかし、実は日本語の場合、右脳でも文字を認識できるといわれています。

さらに、文字を覚える際には右脳が活発に働くという研究もあります。とはいえ、「書」には明確な意味が存在し、どこかCOOLな印象もあります。

玄関に飾られた書

家は「名刺」──フランス流の価値観

フランスの友人から聞いた話ですが、自分のことをよく知ってもらいたい時、フランス人は自宅に招くそうです。つまり、「家」そのものが名刺や身分証明書のような役割を果たしているのです。

僕自身もその文化にならい、人を自宅に招くことにしています。しかし、日本では 31.7% の方が、友人すら自宅に招けない状態にあるというデータがあります。

その背景については、以下の記事をご参照ください:
なぜ、31.7%の方が招けないのか

もてなし文化のイメージ

我が国にもあった、もてなしの「空間文化」

一方で、日本にも古くから「もてなしの空間文化」がありました。たとえば、茶道の床の間に掛け軸を飾る風習や、「応接間」という室名もそのひとつです。

つまり、家とは本来、誰かと心を通わせるための場でもあったのです。

「避難所」としての家──遊び心の家の思想

我が家(遊び心の家)のテーマは「静謐」です。これは、ルイス・バラガン氏が語る「避難所としての家」という考え方に強く共感したことが原点です。

その考え方については、下記の記事に詳しく書いています:
Q:自分で自分を褒められる時と、誰かに褒められる時の違い

また、「書」の論理性は、そういった静かな住まいの中で、落ち着きを与えてくれる存在だと僕は感じています。

さらに、「墨」には高い耐候性があり、奈良時代の木簡が今も読めるほど。つまり、「書」は時間を超えて存在し続ける力を持っているのです。

……我が家の玄関、「書」に掛け替えてみようかな?(笑)

谷川脩作品展 会場

「一天四海 谷川脩作品展」のご案内

「一天四海 谷川脩作品展」
7/27(土)〜 8/4(日)
13:00〜18:00
エクリュ・ギャラリーにて開催中です。

駐車場のご案内はこちら:
https://maps.app.goo.gl/LcWf5BtftEE5JZTB7
※ 1・2・5・6番をご利用ください。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。