終の棲家「歩先の家」~内観の知~
ずっと積み重ねてきた「今日」を続ける終の住処──歩先の家

エクリュの住まいづくりは、コンセプトが明確です。そのため、年齢よりも「考え方」や「生き方」に共感してくださる方から選ばれています。
そうした背景もあり、これまでに何度か「終の棲家」のご依頼をいただいてきました。
「終の棲家」とは?
終の棲家とは、生涯を終えるまで暮らすための住まいのことです。
「家は3回建てないと理想にならない」と言われることもあります。
しかし、終の棲家としての住まいづくりは、2度目以降の建築が多くなります。
打合せでは、お施主様がご自身やパートナー、暮らし方について深く理解されていることが伝わってきます。
そのため、私たちも「この方にとって本当に良い住まい」だという確かな手応えを感じます。
住まいづくりは「汝自身を知れ」
住まいをつくることは、言い換えれば「内観の知」=自分自身を知ることです。
けれど、「自分」とは一体何でしょう?
スガシカオさんは、名曲“Progress”の中で、こう歌っています。
「僕が歩いてきた日々と道のりを、本当は“ジブン”って言うらしい」
「歩先の家」が問う「自分」とは?
歩先の家において、「自分」という意味はさらに広がります。

この家が建つ場所は、お施主様のご先祖が江戸時代から住み継いできた土地です。その年月はおよそ200年。
もともとあったご実家を解体する際には、画家であったお父様の作品とも向き合うことになりました。
つまり、この家にとっての「自分」とは、ルーツや家族の記憶まで含む存在なのです。
終の棲家が語りかけるもの

こうして生まれた歩先の家は、
「ずっと積み重ねてきた今日を、これからも続ける終の棲家」
そんな想いを宿した住まいです。
人生の集大成として選ばれる家は、単なる建物ではありません。
過去を肯定し、未来を穏やかに迎える場として、心と暮らしを支えてくれる存在です。