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壁の役割Ⅱ

先日、南側にあった古い建物(住宅)が解体されて、模型でしか見た事の無い姿を現した伸遊の家ですが、どうして南面に白い外壁部分があるのかをご説明します。

「壁の役割Ⅱ」 〜伸遊の家の場合〜

先ほどお伝えした様に、伸遊の家を新築した当時は、南側に二階建ての古い住宅が建っていました。
またその建物は、敷地の北側ギリギリに寄せて建てられており、伸遊の家は南側に開口を設けると、お隣さんと見合いになってしまう状況でした。

上の写真は伸遊の家のリビング・ダイニングルームです。

南向きの大きな窓にはカーテンがなく、白いパティオから光を取り入れて落ち着きのある明るさとなっています。

このパティオに日光を反射させて落としているのが、先ほどのファサードに見えていた白い壁の部分です。

つまり、南側のお隣さんの上を超えて来た日光をパティオに落として、パティオ内で乱反射させた光をリビング・ダイニングルームに取り込み、落ち着きのある明るさとプライベート性とカーテンが無いスッキリした窓を持つ空間を実現しました。

黒っぽい建物に白い壁があるのは、(ちょうど下の写真と同じく)光をリビング・ダイニングルームに送り込む為でした。