ブログ

ミース・ファン・デル・ローエ

今日は想支の家の打合せでした。
打合せでは、Less is moreとGod is in the detailsについてお話しました。

Less is moreとは「少ないほうが豊かである」を意味する言葉。
God is in the detailsは「神は細部に宿る」を意味する言葉で、20世紀のドイツ人建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886~1969)の言葉とされています。

建築を学んだ方なら、どなたでも知っている言葉ですが、もしかしたら、そうで無い方には耳慣れない言葉なのかも知れません。

シンプルやミニマルに形状を見せるには、実は物を単純にすれば良いと言う事とは違い、むしろ逆な部分があり、しっかりと検討をしたり、深い思考などを必要とします。

そして、その深い思考や繊細な感覚によって生まれた形状は、劇的な印象を生む訳では無く、(人によっては)本当に小さな声である事が多く、ご理解いただく事が困難である事が多いのも事実です。

ただ、Less is moreやGod is in the detailsと言う言葉が、建築を学んだ方にとって常識であるのに対して、そうで無い方には耳慣れない言葉である様に、共通の認識にするには時間などが必要となります。

また、その人によっては小さな声(影響)である事に費用をかけるとなると、その費用対効果は当然に小さなモノとなり、選択されなくなります。

その事は、その時点でのニーズですので、それは良い事だと感じますが、その時点であると言う事実は、変える事は出来ません。

今日は、ご判断いただくのが、非常に困難である内容の打合せをさせていただきました。
ご協力いただき、本当にありがとうございました。