「続く」に必要なこと
昨日は、チョット住まいから外れた話になったと感じさせるブログになってしまったので、今日はガッツリ、お住まいの話を書こうと思います。
今日のテーマは「続く」
今日のお話は「続く」ということ。
全ての物は、劣化します。
だから続けるには力を加える必要があります。
「力」にも限界があります。
つまり続けて同じ力を発揮することもできません。
あらゆる物事がとどまらない中、理想の暮らしなどが「続く」ことが困難であるのは、容易に想像ができると思います。
今日は先日受賞した「続く喜びの家」をもとに、オーナー様(お施主様)が「続く」をどのように実現させようと考えられたか?をお伝えしたいと思います。

「続く」ために必要なことは、いったい何だと思いますか?
多くの人がイメージするのは、努力とか頑張りではないでしょうか?
しかし、エクリュの打合せは、ある意味、真逆へ向かうことになります。
それが「内観の知」。
つまり、より深くご自身たちを知りましょう!とのお話がはじまります。
経済性における持続可能性
「続く喜びの家」は3つの要素で持続可能性を検討されました。
ひとつ目は「経済性における持続可能性」です。
具体的には、光熱費を抑えて、エネルギー確保の自主自立を図りました。
但し、北陸では自主自立を確保するのは困難であることが分かり、イニシャルコスト及びランニングコスト、トータルバランスを検討されました。
また維持管理費を抑えられる材料の選択も検討されました。

機能性による持続可能性
ふたつ目は、今までの暮らしの動きを言語化・共有化して、更に機能的な動線やレイアウトとすることで、家事などの負荷を減らし、体力や時間が減少した際にも、できるだけ機能し続けられることを図りました。

社会性・芸術性による持続可能性
3つ目は、少しだけ難しい話になるかもしれませんが、とても重要なポイントです。
そのポイントとは、家族のあり方を考えてお住まいに反映させることでの持続可能性を図られました。
家族の関係性が無理なく良好に保たれる方法をお住まいに落とし込む。
家が機能的でも、機能させるのは人。
人が健全でこそ、住まいは健全な状態を保てます。
ですので、最も大事なことなのですが、イメージし難いですよね!
では具体的にお伝え致しましょう!
くり返すこのポリリズム
ポリリズムってご存知ですか?
それぞれ違うリズムを同時に演奏する技法で、多重リズムとも言います。
人ってそれぞれのリズムがあって、それをひとつのリズムに合わせるのでは無く、それぞれのまま同時に奏でると、複雑でテイスティーな音になります。
「続く喜びの家」は、喩えるとそんな感じで家族の関係性の安定を図っていると感じます。
それはたとえば、個性的な3つの部屋に象徴されます。



汝自身を知れ
但しこれ(ポリリズム的)は、「続く喜びの家」のオーナー様の取られた方法であって、必ずしも皆さまに適合するとは限りません。
重要なのは、自分たち家族をより深く知り、最も負荷の少ない自然な方法を見つけ出すことにあります。
「汝自身を知れ」
このことは、全てのことに重要なポイントになります。
負荷の少ない家事動線を考える時も、ご自身のいつもの家事をできるだけ詳しく把握される必要があります。
しかし、多くの人は、ネットの情報や他人の情報を参考にします。
目を向けるべきは外側では無く、内側。
内観の知が必要なのです。
今日は先日、LIXILメンバーズコンテスト2025にてグッドリビング賞を受賞した「続く喜びの家」の検討されたことから、理想の暮らしや、建てる際に夢見たことが「続く」ための方法を考えてみました。
ご参考になれば幸いです。