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くぐる抜ける感覚

当初のファサードには、キューブに突き刺さったような壁が存在していました。



それは、この壁の穴をくぐり抜けることで、別の空間へ移動したことを認識させるなど、切り替えのために壁を利用しようとしたからです。

打合せを進めていく中で、最終的にはこの壁はなくなりましたが、くぐり抜ける感覚での切り替えは、最後まで四輝の家に残ることになりました。



玄関からリビングに進む時、アーチをくぐります。
また、1階から2階へ向かう時もくぐります。
あと、階段室から子供達のスペースへ向かう時も壁の穴をくぐり抜けます。



天井を下げたり、色を変えたり。
アーチやゲートをくぐるような感覚で、別のスペースに切り替わることを強調しました。



そうすることで意識の変化を楽しめるように試みました。