「便利」って本当に良いこと？

今日はリクシルさんがエクリュにお越しくださり、お客様への「便利なサービス」のご提案をしていただきました。
ただ僕にとって「便利」という言葉は、単純に「良い」と言い切れるものではありません。むしろ取扱注意のキーワードです。なぜなら、得るものがあれば、必ず失うものもあるからです。これは宇宙の真理だと僕は思っています。

収納は多いほど良い？

その話の中で出たテーマのひとつが「収納」でした。
家づくりのご要望で最も多いのは「収納を多くしてほしい」というもの。きっと多くの方が、収納はあればあるほど良いと思っているのではないでしょうか。

しかし、僕が四半世紀住宅に携わってきた経験からすると、必ずしもそうではありません。エクリュでは「A・V・S収納法」をご提案しています。

• A（Area）：必要な場所に
• V（Volume）：必要な量を
• S（Shape）：見やすく使いやすい形状で

これがエクリュの考える収納です。つまり、ただ「量を増やす」のではなく、「質を高めた適量の収納」が、ウェルビーイングな暮らしにつながるのです。

ウェルビーイング住宅と収納

エクリュが提案するのは「ウェルビーイング住宅」。
ウェルビーイングとは「ありのままの自分で心地よく暮らせる状態」です。収納もまた、単なる「便利さ」ではなく、心身ともに整った暮らしを支えるためにデザインされるべきだと考えています。

今日のリクシルさんとの対話の中でも、僕らの考えるウェルビーイングな暮らしへの理解を深めていただけたのではないかと思います。きっと、帰られてから少しずつ新しい暮らしの動きをスタートされるのではないでしょうか。

「遊び心の家」内覧会 Vol.02：収納について

さて、ちょうど明日から開催するのが、
📐ウェルビーイングの設計図──暮らし続けた「遊び心の家」で、リアルに考える住まいのこと
【Vol.02：収納について】です。

前回は「窓」をテーマにしましたが、今回はまさに「収納」。
今日お話ししたA・V・S収納法の実例を、築１３年の実際の住まいでご体感いただける内覧会です。

単にモデルハウスのイメージを見るのではなく、暮らしの中で「収納がどう機能するか」を体験できるのが特徴です。きっと住まいづくりのイメージが大きく変わったり、目から鱗が落ちる体験になると思います。

完全予約制ですが、まだ空きがございます。ぜひこの機会にお越しください。
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最後に

「便利」は一方的に良いものだと信じられがちです。でもそこに潜む落とし穴を見極めることが、ウェルビーイングな暮らしへの第一歩。
幻想に惑わされず、自分にとって本当に必要な「収納」や「住まいの在り方」を一緒に考えていきましょう。
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