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「手紙」のような住まいで、もてなすということ。

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来客者を“おもてなし”のための下見を兼ねて(越前陶芸まつり) 今朝は、早起きして...

「住まいの正解」は、自分の中にある。情報の波に飲まれず、内観するということ

「住まいの正解」は、どこにある?

今日、あるお客様との打合せのなかで、改めて感じたことがあります。
それは、「情報が溢れる時代だからこそ、“何を選べばいいか”が難しくなっている」ということ。

たとえば、高気密・高断熱を重視する流れのなかで、「窓を減らす」という情報を目にすれば、それが正解のように感じられる。
でも一方で、「光や風を取り入れたい」「木々のゆらぎを感じて暮らしたい」という思いも、確かに存在する。

そんなふうに、「どちらかを選べば、どちらかをあきらめるしかない」ように見えてしまうことが、住まいづくりを難しくしているのかもしれません。

住まいの正解


「住まいの正解」とは、自分らしさ

僕たちエクリュは、「どっちが正解か」をすぐに答えられません。
それは、ご自身の中にある違和感や、ほんのわずかな気づきを大切にしながら、一緒に“自分たちだけの納得”を見つけていくことが重要と考えているからです。

たとえば、「窓を大きく開けたい」という想いと「高断熱の性能も欲しい」という願いは、相反するようでいて、その方のバランスするポイントが設計と工夫次第で共存するかもしれない。

「手入れが大変かもしれない」と思う庭も、その方のインスピレーションの力をお借りしたり植える木の選び方を工夫すれば、豊かさと負担のバランスを見出せるかもしれない。

インスピレーションの力


“問い”の時間を楽しむ

今日の打合せは、もしかしたら「スッキリする答え」は出なかったかもしれません。
けれど、こう考えています。

住まいづくりのスタートラインは、「問うこと」から。

その問いを面倒くさがらず、怖がらず、一緒に楽しんでいける関係でありたいと願っています。
そして、すぐ横で、支える存在でありたいと考えています。


その人だけの「住まい」が育っていくように

インターネットにも、専門家の意見にも、たくさんのヒントはあります。
けれど、本当に大切なのは「どんなふうに暮らしたいか」という、その人の内にある声なのです(内観の知)。

住まいづくりは、“情報に正解を求める旅”ではなく、“暮らしの根っこを見つける旅”。

僕たちエクリュは、その旅のガイド役でありたいと思っています。
そして、いつか完成した住まいが、その人の人生を支える「静かな手紙」となることを、心から願っています。

(手紙とは・・・住む方が大切にしていることを、静かに語ってくれているとういう意味の比喩。 昨日のブログ参照