5年ごとの管理研修会と現場
5年ごとの管理研修会

今日は5年ごとの「開設者・管理建築士のための建築士事務所の管理研修会」に出席。
朝から晩まで、みっちり講習会でした。
内容は、法律・倫理・責任・業務運営といった“建築士事務所として最低限守るべき姿勢”の総復習に加え、法改正のポイント、近年の動向、保険によるリスクヘッジ、行政の考え方など多岐にわたります。
士業としての倫理観
倫理観や責任の果たし方について、毎回のように語られますが、その多くはエクリュにとっては“当然やってきたこと”。
しかしここで、ひとつ誤解のないようにしたいのは——
エクリュは、社会的に「真っ当」であろうとして現在のやり方を選んできたわけではありません。
ただ、目の前の方にとって きちんと機能する住まい を徹底的に考えてきただけです。
設計者として、住まいを機能させるという役割を果たし、成果を出す。
その責任を全うしようと自然に考え、力を尽くしてきた。
僕の視点は最初から「公」ではなく、あくまで「個」にありました。
結果として、社会的に真っ当だと言われる動きになっているだけのことです。
恥を知れ!
語弊を恐れずに言えば、自分のためにやってきた、と表現するほうが正確かもしれません。
住まいを機能させられないのは、設計者としての力不足であり、それは僕にとって“恥”です。
だからこそ、努力し続けてきました。
昔の人が「恥を知れ!」と叱ったあの感覚。
今の時代にはあまり聞かれなくなりましたが、僕はその感覚こそ大切だと思っています。
刀を持たぬ武士
一方、今日の研修会では、多くの時間が“身の守り方”の話に割かれていました。
保険の勧誘かと思うほどで、紛争や賠償などの現実的な話が続きます。
姉歯事件の影が、いまだ色濃く残っているのでしょう。
倫理を釘刺される一方で、まるで刀を手放す武士の気持ちになるような、威厳を失う寂しさも感じる内容でした。
設計士の高齢化や後継者不足。
今年の研修会は、例年以上に少し物悲しい空気が漂っていたように思います。
研修会を終え、現場へ

一日かけた研修会を終え、急いで現場へ向かい、(仮称)大宮2の家のオーナー様と打合せを行いました。
オーナー様は、できあがっていく現場を楽しそうに歩かれ、
「ここが脇玄関で、ここが洗面コーナーですね」と、位置を確認しながらワクワクされたご様子。
研修会では重い話も多かったのですが、現場には活気があり、オーナー様には夢があります。
そんな現実も、確かにここにあるのです。
だから僕は、変わらず、そちら(個)に向かって力を尽くします。