情報を減らす為に、減らせない線。~ギャラリーライクな収納~
ギャラリーライクな収納が生む、想支の家の美しさと機能性

想支の家とは?──ギャラリーライクな収納を核に据えた住まい
想支の家は、美術館やギャラリーのような空間に暮らすことを理想に掲げて設計された住まいです。
白い壁に囲まれたホワイトキューブを目指し、生活感をできる限り排除した空間をつくろうと考えました。
とはいえ、暮らしには収納や日用品が必要不可欠です。そのため、理想と現実のバランスをどう取るかが大きな課題となりました。
その答えのひとつが、「ギャラリーライクな収納」という考え方です。
直線と凹凸が生む、機能美あふれるギャラリーライクな収納
オーナー様からは「できるだけ線や凹凸を少なくし、ミニマルにまとめたい」というリクエストがありました。
しかし、実際の仕上がりを見ると、壁には複数の直線が走り、レイアウトも左右非対称です。
これは意図的なデザインです。なぜなら、それぞれの直線は収納扉のラインであり、空間に表情を与える役割も担っているからです。
たとえば、左側は大きな1枚の扉。右側は3枚に分かれた構成になっています。この非対称な配置が、空間に動きと奥行きを与えています。

生活感を抑えるための収納計画──暮らしの棚卸しから
エクリュでは、住まいづくりの前に、現在の暮らしについて丁寧にヒアリングしています。
たとえば、どんなモノがどれくらいあるのか。どこで何を使っているのかなど、生活の細部まで共有いただきます。
その情報をもとに、新しい住まいに必要な収納をプランニングしていきます。
こうした過程を経ることで、ただのフラットな壁ではなく、暮らしの機能を美しく包む「ギャラリーライクな収納」が生まれます。
音楽と収納──趣味を生かした暮らしのデザイン

オーナー様は、くつろぎの時間に音楽を楽しむライフスタイルをお持ちでした。
そこで、再生機器やソフトの収納・操作性を考慮し、中央の収納内に専用スペースを設計しました。
つまり、収納は単に隠すだけでなく、趣味を活かす機能にもなっています。
このように、生活を楽しむための要素も、ギャラリーライクな空間に溶け込むよう工夫されています。
線が生むギャラリーライクな空間の本質
ギャラリーのように暮らすには、生活感を抑えることが欠かせません。
視線が集まるのは、飾りたいもの。そのため、それ以外のモノは見えないように収納する必要があります。
このように考えると、「収納の線」は暮らしを整えるために不可欠な要素です。
そして、線が非対称であることが、結果として空間にリズムや深みをもたらします。
つまり、ギャラリーライクな収納とは、機能と美しさを同時に満たす住まいの工夫なのです。
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