「続く」に必要なモノとは?
理想の暮らしが、続いて欲しい
そのことばかりを、今日まで考えてきました。
──と言っても過言ではないくらい、ずっと願ってきたことです。

先月、築13年になる我が家「遊び心の家」の内覧会を開催しました。
「理想の暮らしが続く住まいづくり」。
そのヒントになればと思い、実際に住み続けている住まいをご覧いただく機会をつくったのです。
また、タイミングが合えば、今後も内覧会を開催したいと考えています。
13年前の資料に見つけた、意外な気づき

準備の途中、13年前の内覧会で使用した資料が出てきました。
どのように設計を考えたのか?
どんなふうに暮らすのか?
──様々な説明が書き込まれているものでした。
中でも特に目立っていたのが、「見え方」や「感じ方」など、感覚を丁寧に説明している記述の多さでした。
13年経ってもなお、それらの言葉が新鮮に感じられたのです。
「続く」に込められた願い──続く喜びの家

上の写真は、「続く喜びの家」です。
名前の中に「続く」という、私がずっと考えてきた言葉が入っています。
このお住まいとの打合せの中で感じたことは、「遊び心の家」の資料を読み返した時に感じたものと重なりました。
「続く喜びの家」では、「続く」というテーマが最初から最後まで貫かれていました。
「続く」を叶える住まいのカタチ
高騰するエネルギーや物価に対して、持続可能な暮らしを考えたとき。
たどり着いたのが「自主自立」という発想でした。
エネルギーを「買う」のではなく、「つくる」方向へ。
そこから、建物の形状や設備の選定が始まりました。
屋根は太陽光パネルを多く載せられるように面積を広く。
さらに発電効率を高めるために方角や勾配も吟味されました。

それでも、大屋根に穴をあけた理由
そんな大屋根に、あえて穴をあけた理由。
──それは「継続」のために、機能だけでなく「潤い」も必要だと考えたからです。

弊社の2階にはギャラリーがあります。
「価値観を落とし込んだ空間(機能)」と「暮らしを楽しむ時間(潤い)」。
この両輪があってこそ、暮らしは続きます。

大屋根に穴をあけたのは、2階の子供部屋とリビングを吹き抜けでつなぐため。
立体的なコミュニケーションを楽しめるようにする設計でした。
たとえば、ルーフテラスからお子さんがリビングのご主人に声をかける──そんな未来のワンシーンを想像しながら、かたちにしたのです。
ワクワクと機能のバランス

「遊び心の家」には、機能よりも“楽しさ”を優先したスペースがいくつかあります。
たとえば、収納をあえて削り、デコレーションだけの空間を設けるなど。
機能を減らして、ワクワクを加える。
しかし、それは繊細なバランスのうえに成り立っています。

だからこそ重要なのは、「機能する最低限」の見極めです。
それがあってこそ、潤いや刺激を最大限に楽しめるのです。
自分を知ることが、暮らしを続ける鍵
「遊び心の家」が13年経ってもなお、潤いのある理想の暮らしを実現しているのは。
「機能する最低限の見極め」がうまくいったからです。
そして、その見極めは、「自分たちを深く、正確に知ること」からしか生まれません。

エクリュがたどり着いた考え方──ウェルビーイング
理想の暮らしが、ずっと続いてほしい。
その願いから、私たちエクリュがたどり着いたのが「ウェルビーイング」という考え方でした。
人生をより豊かにするには、自分をよく知ること。
そして、自分を結晶化したような住まいをつくることです。
それが、真の“理想の暮らし”を支える基盤だと私たちは考えています。
静けさこそ、癒しの源
建築家ルイス・バラガンは、こんな言葉を遺しています:
静けさこそが、苦悩や恐怖を癒す薬です。
豪華であろうと質素であろうと、静謐な家をつくることが、建築家の義務なのです。
私の家は、私の心の避難場所でした。
私は建築家ではなく建築デザイナーですが、「遊び心の家」が私にとって心の避難所であることに、間違いはありません。
その理由は──この住まいが、私自身のアイデンティティそのもので出来ているからです。

「住まい」と「住む人」を、イコールで結ぶ家づくり
私たちエクリュは、「住まい」と「住む人」をイコールで結ぶ注文住宅をつくり続けています。
それは、理想の暮らしがずっと続くことを願う、すべての人のために──。


