住まいづくりの陰翳礼讃|光と影が生む本質的な心地よさ
住まいづくり 陰翳礼讃
住まいづくりの本質は、形や色だけではありません。光と影の関係が空間の表情をつくります。先日と今日、偶然にも塗り絵をする機会があり、このことを改めて実感しました。
印象派をイメージした塗り絵
一度目は4歳の孫たちと恐竜の塗り絵。もう一度は、エクリュ・スタッフのお子さんのポケモン塗り絵帳です。どちらも、ただ枠の中を単色で塗るだけではなく、立体感を出すために影をつける方法を教えました。
影はほとんどの場合、黒ではありません。周囲の光や反射によって色が変わります。概念にとらわれず、観察して色を見極めることが大切です。
野獣派(フォーヴィスム)をイメージした塗り絵
陰翳礼讃の住まい
住まいの雰囲気は、光の入り方と影の落ち方、素材の質感、空間の余白が織りなします。谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で述べたように、影は暗さではなく、光を引き立たせ素材に深みを与える存在です。
イメージ・マップに映る影
エクリュでは、InstagramやPinterestなどから好みの写真を集めてもらい、「イメージ・マップ」を作成します。
その際僕は、それらの写真の影や余白の扱いを注視します。なぜなら、影を調整すると空間に落ち着きや重みが生まれます。また、物と物の間の距離や密度を見極めることで、その方にとって快適なパーソナルスペースをつくれます。
影をデザインする
派手さや色彩だけに頼ると、長く続く心地よさを見落とします。影や素材感、余白を感じ取る目を持つことが大切です。
塗り絵で影の色を見極めるように、住まいでも光と影の関係を見極める。その積み重ねが、静かで確かな「心地よさ」を生み出します。
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