46.5%が感じる「理想と現実の差」──本当の満足を生む住まいとは

2025年10月09日

「理想の暮らし」って、どこにある？

理想の暮らしを描くとき、私たちはつい、美しい空間や整った生活シーンを思い浮かべます。
しかし現実には、その「理想」と「実際の暮らし」のあいだに、大きなギャップがあるようです。

ある調査によると、持ち家を取得した方のうち、46.5%の人が「家に人を呼べない」と回答。また国土交通省の調査では、持ち家の19.9％が「住まいに何らかの不満を感じている」と回答しています。

理想を叶えたはずの住まいが、どうして不満の対象になってしまうのか。
その理由を探ると、私たちが“理想の描き方”そのものを、少し誤っていることに気づきます。

多くの方が家づくりを考えるとき、まず「どんな間取りがいいか」「どんなデザインが好みか」から考え始めます。
それも大事なことです。
けれども本当は、「どんなふうに暮らしたいか」「何を大切に生きたいか」から始めるべきなのだと思います。

理想の家は、モノとしての完成形ではなく、自分自身の選択の結果として、ゆっくり育まれるもの。
それが、エクリュが考える「ウェルビーイングな暮らし」の出発点です。

エクリュでは、単に家を“建てる”のではなく、
“住みこなす”ための設計をしています。

家族の動作や思考の流れを丁寧に観察し、
収納や照明、素材の肌触りまで、実際の暮らしの中でチューニングしていく。

その過程で「本当の理想」に気づくことも少なくありません。
それは、打合せの中で言葉にならなかった想いが、
少しずつ輪郭を持ちはじめる瞬間です。

理想と現実のあいだにある壁。
それを「仕方ない」と受け入れるのか、「越えていく」と決めるのか。

エクリュは後者を選びます。

なぜなら、住まいづくりとは単に空間を整えることではなく、
生き方そのものをデザインする行為だからです。

ときに、言葉が厳しく聞こえるかもしれません。
「それで片付けられますか？」「機能させられますか？」
そう問うのは、批判ではなく、“理想を現実にするための確認”なのです。

46.5%という数字に立ち向かうのは、
「夢を壊すため」ではありません。

理想を“現実に変える方法”が、必ずあるからです。
そのために僕たちは、今日もお客様と一緒に、
丁寧に“暮らし方”を紐解いています。

厳しい現実を伝えるのは、
希望をあきらめないため。
その先にある、17.2%の美しい暮らしが、
特別な人だけのものではないと知っているからです。

「理想」は遠くにあるものではなく、
自分の手の届く範囲に、確かに存在します。

日々の行動、選び方、関係の結び方。
その積み重ねの中に、ウェルビーイングな暮らしは育まれていきます。

エクリュは、その過程に寄り添う設計をつくり続けていきます。