「安挺の家」の色の設計|色彩と空間構成から生まれる“安定”の住まい

足場が撤去され、
「安挺(あんてい)の家」のファサードが
ようやく姿を現しました。
現在、内部では仕上げ工事の真っ最中です。
オーナー様のご厚意のもと、
4月11日(土)から19日(日)まで、
内覧会を開催致します。
今日は、
ブログを読んでいただいている皆さまに、
「安挺の家」の特徴のひとつである
「色」についてお話ししてみたいと思います。
内覧会で実際に空間を体感していただく時に、
少しでも深く感じていただけたら嬉しく思います。

先ず、ファサードを見て
どうしても目が奪われるのが、
ライトグリーン。その色でしょう。
「安挺の家」のベースの外壁材は、
金属サイディングです。
ステンレスを思わせるテクスチャー感をしています。
ステンレスと言うと、
フランク・オーウェン・ゲーリー
を思われた方もおられるでしょうか。
フランク・O・ゲーリーは、
それを曲面で表現しました。
一方、
「安挺の家」は、
ライトグリーン部分を手塗りで仕上げ、
冷たくなり過ぎないバランスを取っています。
お好みの色の中から、
空間全体のバランスを考えた結果、
このライトグリーンになりました。
「安挺の家」のひとつの特徴に
「色」があります。
現在進行中の内部仕上げ工事ですが、
黄色のクロスが貼られるのを
ずっと楽しみにしています。
その黄色の壁に、
ライトグリーンの手すりが取り付く瞬間。
今から楽しみなんです。
これだけをお聞きいただくと、
奇抜な印象や、
独自性の強い空間を想像されたかもしれません。
でも実際には、
少し違います。
「安挺の家」の色には、
結果として
3つの要素が重なっています。
1つ目は、「選んだ色」です。
そこには、
時代背景があります。
ミッドセンチュリー(1940〜1960)。
ユニテ・ダビタシオン
などにも見られる色彩感覚。
いわゆる
ポリクロミー・アーキテクチュラールです。
2つ目は、「色の使い方」です。
一般的に、
壁紙などで差し色を設ける場合、
空間にイメージを加えるため
使われることが多いと思います。
しかし、
「安挺の家」はそれにとどまりません。
色によって、
空間を立体的に感じさせたり
高さを強調したり。
色を、
建築の空間構成のアイテムとして
使っています。
3つ目は、「トータル空間としての色彩構成」です。
暮らしがはじまると、
住まいの中には
家具
絵画
生活雑貨
などが入り込みます。
むしろ「色」は、
建築よりも
それらの方が多くを占めるかもしれません。
エクリュでは、
それらのことを考慮した
「イメージ・マップ」
という打合せ手法を採用しています。
「安挺の家」のオーナー様は、
当初から
トータル空間での色彩構成を
意識されていました。
お持ちの絵画や家具との色彩バランスも考慮しながら、
壁紙などの色や量、配置を選択されています。

もしかすると、
内覧会会場にお越しいただくと
「わー!オシャレ」
「素敵な色使いだ!」
などと、
見た目のインパクトに
目を奪われるかもしれません。
しかし、
それだけでは
「安挺の家」の本質には触れることができず、
一部の表面的な要素に
とどまってしまっているかもしれません。
それでは、
少しもったいない気がします。
奥深い「安挺の家」の本質に、
少しでも触れていただけると
僕も嬉しいです。
その本質を
「安挺の家」という名前に込めました。
「安挺の家」の本質は、
「安定」にあります。
センスなど
抜きに出た部分「挺」にばかり
意識を向けるのではなく、
たとえば、
リビングに入っていく感覚。
そして
ソファーに歩み寄り、
ゆっくり腰をかける。
その時、
自分の感覚が
どのように変化したのか。
内覧会では、
そういった
「安定」にも
少し意識を向けて
感じていただけると幸いです。
「安挺の家」の本質は、抜きに出た「安定」。
その安定は、
見た目の印象だけで生まれるものではありません。
構造や性能といった技術的な裏付けがあり、
その上に視覚的なバランス、
身体が感じる居心地、
そして心理的な安心感が重なって生まれるものです。
「安挺の家」内覧会の詳しい情報は、
以下のURLをご参照ください。
https://www.ecru-arc.co.jp/openhouse
またブログでも
「安挺の家」をご紹介していければと思っています。
引き続きご覧いただけると嬉しく思います。