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意味のある「カタチ」

【遊び心の家】ファサードの設計に込めた意味

ファサード

上写真は、現在内覧会中の我が家「遊び心の家」のファサードです。

この外観デザインは、2回目のプランニングからほとんど形を変えていません。
つまり、ファサードを最初に決めてから、それに合わせて間取りを調整していったのです。

なぜ、ファサードを基準に設計したのか?

ファサードのディテールの基準

その理由のひとつが、「↕︎」で示した垂れ壁の高さにあります。

ファサードを構成するディテール

この部分の寸法は、他の矢印で示した壁の幅や高さと、視覚的に揃えられています。
一部にはパネルヒーター設置の都合もありますが、主な目的は“見た目の美しさ”を保つためです。

では、その高さや幅は、どのように決まったのでしょうか?

「冬至の南中高度」から導き出された寸法

ファサードの意図

答えは、冬至の「南中高度」にあります。
これは、冬至の正午に太陽が地平線と作る角度のことです。

南中高度を利用した光のコントロール

南中高度

遊び心の家では、冬至の正午でも南側から直射日光が室内に入らないように、垂れ壁と立ち上がり壁(手すり壁)を配置しています。
この設計により、視覚的な落ち着きと温熱環境のバランスが取られています。

天空光でつくる落ち着いたリビング・ダイニング

落ち着くのあるLD

リビング・ダイニングには、直射日光が入りにくい設計を施しています。
その代わりに、天空光(空からのやわらかい間接光)を活かして明るさを確保しています。

また、壁や天井の素材、色合いによって反射をコントロールし、光の質感にも配慮しました。

居心地の良さは“帖数”では測れない

「遊び心の家」のリビング・ダイニングは、光、明るさ、素材感、色彩、形状といった要素が有機的に組み合わさり、落ち着いた雰囲気をつくり出しています。
その結果、空間にいるだけで心が緩むような、ゆったりとした時間が流れています。

このような居心地の良さは、単純な「帖数(広さ)」では決して得られません。
空間に対する繊細な設計意図があってこそ、生まれるものだと思っています。

現在、内覧会を開催中です

内覧会開催中

ただいま「遊び心の家」は、2024年11月10日(日)まで毎日内覧会を開催中です。
一日限定10組の完全予約制となっております。

より詳しい情報やご予約は、以下のページをご参照ください。

https://www.ecru-arc.co.jp/openhouse